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感想 作品集97 『さあ、お茶にしましょう? 改訂版』 無在さん

 長い長い文章を読むにはとても気合が入ります。今日これだけは読むって決めてたんだ!
 腰を据えてじっくりと。酔っ払わない程度の麦酒を用意し。煙草のストックも万全に。
 本年一発目の感想は最新作品集から。つらつらと零していきます故、多分にネタバレを含みます(若干含みます、と当初書いていたのですが読み返してみたら若干どころじゃないよやーと感じたため訂正)。
 未読の方はご注意くださいますよう。

 それでは、参ります。





 * * *


 しあわせに生きたい、心からそう願うやさしい娘が居ました。


 でも。
 紅い館に棲むその娘は、狂っていました。
 それを。狂っているのを。その事実を知っているのは、誰でしたか?
 それは誰もが、『誰もが』、知っていました。

 狂っていました。
 狂っていました、という言葉がありました。

 でも。
 しあわせに生きたい、と願う言葉もまたありました。


 狂っていることと、しあわせに生きることを。
 『でも』で繋いでしまう理由を。
 誰よりも深く、その娘は理解していたのです。



 * *



 冒頭にも記しましたけど、充実の長さと感じました。400字詰め原稿用紙212枚(改行その他込み)! 長いのですが、気を入れて読んだらあっという間です。そそわに投稿させていただくようになってからKb表記にも慣れてきましたけど、原稿用紙換算の方が個人的にはしっくりきます。

 閑話休題。
 紅魔館に棲むものたちお話。あえてテーマを姉妹と限定したくないところは本当に個人的な想いであります。この方の紅魔館に対する気持ちは最早信念と呼んで良いのではなかろうか


 *


 私は紅茶にまた一つ口をつける。砂糖をたくさん入れた紅茶。だが、ぬるくなってしまったお茶は淹れたてと比べて苦味が強くなっているように感じられた。

(本文より引用)


 *


 うわー素敵だぞと感じた紡ぎであります。甘味と苦味は類するもので、紙一重。五感に因る心情の吐露は生々しい。
 フランドール・スカーレットの狂気を描く作品はきっと多く存在しますけれど。妹様の狂気の機微は審らかで、かつ丁寧だなぁと感じました。視点はひとつと限らず、一人称ならではの連なりがとても好みです。
 紅の館に、『狂気』が渦を巻く。誰もが知っていたのです。狂気に正体は必要なくて、ただ『狂気』が、それが在る事実を誰もが知っていました。本人の自覚であり、周囲の認知であったのです。それが根幹にある所為か、読み進めるととても切ない。


 *


 「……どうして、私はフランドール・スカーレットなんだろう?」


(本文より引用)


 *


 物語の解は帰結します。
 それを是非とも、未読の方は確かめていただきたく。
 さあ、お茶にしましょう?




 * * *



 好き勝手放題感想終了。レビューの体を保つのは私には無理です。ぞわぞわするだの冴え冴えするだのだったらなんぼでも言えるんですけど すみません

 最品作品集。96……
 よし、私もがんばろう。気分も充実なのですよ!
 それではまた。倒れないうちはキーボードを打つこともできましょうね。


-THA BLUE HERB 『サイの角のようにただ独り歩め』

2010.01.07 01:00 | | コメント(2) |

コメント

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2010/01/10 (日) 23:09:52 | | # [ 編集 ]

こんばんは、ようこそお越しいただきました!
反応が遅くなり申し訳ございません。週末私事が立て込んでおりました。

コメント、拝見させていただきました。中途にて身につまされる思いとなることもしばしば。
こと二次創作するにあたって、根幹にある世界、そこにいきるキャラクタをどのように捉えるか。どんな物語を、情景を描いていくか。作者の数だけ物語があって、それに対する信念もまたその数だけ存在しますね。

読み手はそれに感想を残すことが出来ます。批評も出来ます。言葉を悪くして罵倒することも出来ますし、初めから存在を無視することも出来ます。それは全て、作者と読者の「立場」を切り離した前提を以て成り立つことです。

あなたはあなたの創作に対する信念を持っている。私は本当に赴くままに書いているので、それがどこか眩しく感じられます。厳しい眼差しと表現した方が良いでしょうか? 言ってしまえば、己については「愉しく綴る」が信条なのかもしれませんけれど。あとはなんでしょう、己の生み出した作品を愛します。(※文章技術の向上云々を視野に入れるとこのお話の主題が逸れますのでまた別の話題ということで!)

コメントについて、公開はしないようにいたしますね。私はこの場にて、「己が感じ想ったこと」のみを残すようにしています。今この文章を明かしてしまうのは、その信条とちょっとずれてしまいます。ごめんなさい。いただいたコメントは独り占めにしてしまうのです。ふふふ。

身体へのお気遣い、ありがとうございました。そちらもどうかお気をつけて。
倒れないよう、ほどほどに。
またお越しいただければ幸いです。次の作品をまた楽しみにしております。それでは。



2010/01/12 (火) 00:08:35 | URL | いこの #- [ 編集 ]

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